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ライカやスピグラで写真を撮るのはこの上ない楽しみでも、仕事ではデジタルカメラの多用を余儀なくされている。効率を考慮した結果の選択で時代の波には勝てない。デジタルカメラの性能の向上は目覚しくメガピクセルの登場でそこそこのプリントが得られるようになった。コマーシャルフォトの世界ではフォトレタッチに見られるように、後からの修正でシャープにもソフトにも加工することができ、写真を撮るときにあまり手間や時間をかけず、できた写真の修正で仕上げてしまうのが最近の傾向である。銀鉛写真は撮るときが勝負、これこそ写真術の醍醐味でだろう。手を抜こうものなら必ずしっぺ返しが来る。 デジタルカメラが銀鉛カメラにとって代わる日はもうそこまで来ている。味気ないデジタルの日々がやってきても、私は現役を退いた銀鉛カメラ、ライカやスピグラ、を使い続けていたいと思っている。(T.Kubo、2001年記) 画素数に騙されてはいけない! テレビ通販のデジカメは今1,200万画素が主流。A3にプリントするとクローズアップで撮った猫の顔や花のおしべが「こんなにくっきり写る」と連呼して1,200万画素の力を宣伝している。1ギガのメモリーには6千枚が入ると誇らしく紹介している。落とし穴がいっぱいある。A3までプリントする購入者がどれくらいいるか、大半はLサイズプリントが主流だろう。A3プリントができるプリンターを持っている人も少ないだろうし、持っていてもA3プリントを頻繁にやろうものなら紙とインク代に悲鳴をあげることになる。また6千枚というのはVGAサイズの話で10メガサイズの画像なら高々100枚程度だろう。一応、テレビ画面には殆ど読めないくらいの小さい字で「640x480の場合」と表示されてはいるが。 2007年製の830万画素のコンパクトと2006年製610万画素の一眼レフを同じ条件で撮影比較してみた。PCでピクセル等倍に拡大してみると差は顕著である。一眼レフの方が明らかに像が安定しているし色再現においてもしかり。搭載されている画像処理エンジンなどの差もあるだろうがピクセル密度を上げても受光素子の面積が変わらない限り像の改善はあまり期待できないことがよくわかる。(T.Kubo、2010年1月記)
デジカメ遊び3題 (2001年11月記) 1 フィッシュアイ効果
20年くらい前にサンフランのカメラ屋の店頭で口のうまいセールスマンに90ドルでワイドレンズ・ アタッチメントなるものを売りつけられた。50ミリレンズに付けると超ワイドに、ワイドレンズに付けるとフィッシュアイのような画像が得られるという、フィルターネジを利用するコンバージョンレンズ(NIKORA Super Wide 0.42x)だ。旅行中に使った結果はおもわしくなく周辺のピントがいまいちで、騙されたと苦々しく思った記憶がある。考えてみれば、高々90ドルで高価な魚眼レンズと同じ画像が得られる筈がない。以後このレンズは長い間本棚の隅で眠っていた。コンパクト・デジカメはレンズ交換ができないのでレンズの先にコンバージョンレンズをつけて効果画像を得るのが普通で、このNIKORAをデジカメに付けてみたらどーなるか。試してみたのが上の写真である(クリック)。2 超望遠レンズ
これも30年くらい前のことだがスポーツ紙の広告に引っかかって買った望遠アッタチメントレンズである。バードウオッチングのほか一眼レフに付けると400ミリから1000ミリの超望遠効果が得られるというキャッチに騙されて数千円で買ったものだ。ものは高倍率の単眼鏡で接眼レンズ(凹)の焦点距離(というのかどうか)を変えて400〜1000ミリの画角を得るものだ。単眼鏡として覗いて見ただけでコントラストが低く写りの結果は見えている。撮影してみた記憶はなくこれも新品のまま眠ってしまった。コントラストの低いイメージは撮ってみるまでもないと思ったからだ。この単眼鏡のどてっ腹に穴をあけて三脚座を取り付けデジカメで撮ってみたのが右のカットである。コントラストは低く少し色収差もでるが被写体によっては面白いイメージが得られるのが面白い(写真をクリック)。
2003年8月は火星が地球に6万年ぶりに大接近とか。なるほど夜空を見上げると一際大きい赤い星が直ぐに見つかる。うす曇りで他の星が見えないときでも火星だけは丸く見えている。同9月9日は月と火星が大接近、といっても本当に接近するわけではなく地球から見ると接近して見える角度になるというわけだ。この単眼鏡で月と火星のランデブーを撮ってみた。特に色補正はしなくても火星はやはり赤く写る。月の右下。考察 35ミリカメラの24x36mmのフィルムサイズに対して、私のデジカメのCCDは対角線が僅か12.5mm(1/2インチ)で、35mmフィルムサイズよりうんと受光面積の小さいのが幸いしてか、あるいは数ミリから20ミリくらいのデジカメ特有の短い焦点距離のせいか、とにかく上の二つのアタッチメントレンズはフツーのカメラでは使い物にならないのに、デジカメで遊ぶには十分面白いイメージを提供してくれる。 3 ビデオ用ワイドコンバージョンレンズ
私のデジタルカメラは35mmレンズ換算で40-120mm相当の光学3倍ズームがついている。ワイド端の40mmはちょっと不満で、できれば28mm相当が欲しいところだ。試しにビデオカメラ用の Kenko x0.5コンバージョンレンズを買ってみた。インターネットオークションなので値段は安かったが、これは明らかに失敗だった(右の写真をクリック)。このレンズをつけると40mm x 0.5で20mmの超広角画像が得られる筈だったが使ってみるとサンプル写真のように広い画角は得られても周辺の像は流れ、ごく中心部を除いて色収差が出て使い物にならない。試しにズームを少し引いてみても、中心部で明らかに画質の劣化がみられる。x0.5に起因するのか、ビデオ用だからいけないのか原因はわからない。因みにオリンパス純正のデジタルカメラ用ワイドコバージョンレンズの倍率はx0.8でこの辺が限度か。 (T.Kubo、2001年11月記) 2002年頃のデジカメ デジカメ(コンパクト型)選びの5ヶ条
500万画素 A3 340万画素 A4 200万画素 六切 130万画素 キヤビネ(2L) が十分高画質なプリントで楽しめる。 2 光学式ズームがついている方が望ましい。デジタルズームだけではNG。 3 ファインダーがついていること(昔は無いものがあった)。 4 電源は単三型電池を使うものが望ましい。ニッケル水素電池が経済的。 専用電池を使うデジタルカメラは予備の専用電池を最低2個は買っておく。 5 大手カメラメーカーのものは外部ストロボやアタッチメントレンズなどが使えるモデルもある。PL、ソフトフィルターなども楽しめる。レンズのフィルターネジに取り付けるアクセサリーなら何でも遊べる。 因みに私はこれらの条件に「ネック・ストラップが使える」を付け加えた。もちろん価格が予算内であることがトップの条件。もうひとつ、縦長のカメラは個人的に好きなれない。また、コンパクトデジカメにはレリーズケーブル用の穴がないのが不満だ。超望遠撮影のときには絶対必要なものだと思う。リモートコントロールユニットを使うのが対応策でリモコンを買ったが、月のクレーターの写真はセルフタイマーを使ってみた。 デジタルカメラは気軽に使え、よく写るので重宝しているが、単純なだけにすぐ飽きてしまう。いろいろなアタッチメントがつけられるカメラなら工夫して楽しむことができるのでこんなことで遊んでいる。 主な用途はWEB用だが、プリントもキヤビネ〜六切なら200万画素でも十分楽しめる。 (2003年記 T.Kubo) 2004年のデジカメ 常時携帯したい・・200万画素といえば、最近ソニーのDSC-U40という名刺より小さい超コンパクトカメラを手に入れた。上に書いたデジカメ選びの条件から言えば失格だが、メモ用としてはなかなかよく写る使い勝手のいいカメラである。ケータイでも200万画素は珍しくない時代だが、レンズがいまいちのような気がしてこのカメラの魅力に嵌(はま)ってしまった。いつでもポケットに入れておけるコンパクトさが昔のミノックスを思いださせたからだ。 光学系はズームレンズではなく単焦点5mm、F2.8、4群5枚(非球面レンズ1枚)の構成。画角は35ミリカメラ・レンズ換算で33mmレンズに相当し、35mmレンズのつもりで撮ってみると、意外にも28mmに近いのパースペクティブ(遠近描写)が得られるのには驚いた。今までのデジカメとはちょっと違う描写を楽しむことができソーだ。
単3電池も充電できる充電器、メモリーはメモリースティックDUO-8MBが標準でついていたが、これは64MBに交換した。ちょっと不便なのは光学ファイダーがないこと、小さい液晶なので老体には遠景撮影に苦労することがある。しかしメモがわりのカメラとしては逸品である。 SONY Cyber Shot U DSC-U40 1 大きさ 82.8×39×26mm(最薄部20.9mm)、重さ(約83g) 撮影時 約114g 2 CCD サイズ 1/2.7型 総画素数 210万画素 3 画像サイズ 最大1,632×1,224pix 4 合焦範囲 AF=0.1m〜∞、マクロAF=フルレンジAF (Apr 2004 T.Kubo) 2007年のデジカメ 4年経ったらデジカメ・スペックは一遍していた。コンパクト・デジカメでも1,000万画素、手ぶれ防止、複数顔認識機能が付き、光学ズームは3〜5倍、ムービーは640pixで一時間のファイン連続撮影ができるのが当たり前のようだ。pcに頼らない「ダイレクトフォトプリンター」や、いわゆる写真立てのデジタル版「デジタルフォトフレーム」というものまで出現してコンパクトデジカメをより実用的なものに変身させてしまった。ダイレクトフォトプリンターはデジカメと直接つないだり、外部メモリから直接写真印刷ができるというもので、ほとんどが昇華型熱転写方式(インクに熱を加えて昇華させる方式)を採用している。インクジェットよりもより印画紙に近い仕上りが得られると云われている。デジタルフォトフレームは、デジカメやケータイで撮影した画像を順番にスライドショーで見せたり、あるいは特定の1枚だけを表示しておく電子写真立てとでも云えるものだ。おびただしい量の写真が撮れるデジカメではこの方が安上がりで実用的だろう。スクリーンサイズも5〜10インチ以上まで、さまざまなものが発表され、数千円から1万5千円のお手ごろ価格で買えるものが多いようだ。 SONY Cyber Shot DSC-T20
カール・ツァイスレンズ/バリオ・テッサー(レンズ構成:9群11枚〈非球面レンズ3枚/プリズム1枚〉)というレンズのついたSony DSC-T20は光学式3倍ズームを持ちながら撮影時にもボディからレンズが繰り出ないのが特徴。f=6.33〜19.0mm(35mmフィルム換算:38〜114mm)。MPEGムービー撮影はVXファイン(640×480、約30fps)というモードで4GBメモリーなら約50分の撮影が可能。 ワイドエンドコンバージョンレンズVCL-DE07T、倍率:0.77倍が別売されている。ワイド端で使用すると35mm換算で29mm相当になるが近景では"たる型ひずみ"が目立つので撮影には注意が必要。DSC-T20_SPEC (Feb 2009 記)
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