カメラあれこれ雑記帳

デジタルカメラ雑感


 画素数に騙されてはいけない!
 テレビ通販のコンパクトデジカメは今1,200万画素が主流。A3にプリントするとクローズアップで撮った猫のヒゲや花のおしべが「こんなにくっきり写る」と連呼して1,200万画素の力を宣伝している。1ギガのメモリーには6千枚が入ると誇らしく紹介している。落とし穴がいっぱいある。
 はたしてA3までプリントする購入者がどれほどいるだろうか、大半はLサイズプリントですませるのが普通だろう。A3プリントができるプリンターを持っている人も少ないだろうし、持っていてもA3プリントを頻繁にやろうものなら紙とインク代に悲鳴をあげることになる。また6千枚というのはVGAサイズ(640x480)の話で、高画質の数メガサイズの画像なら高々100枚程度だろう。一応、コマーシャル画面には殆ど読めないくらいの小さい字で「640x480の場合」と表示されてはいるが。
 2007年製の830万画素のコンパクトと2006年製610万画素の一眼レフを同じ条件で撮影比較してみた。PC(パソコン)に取り込んでピクセル等倍に拡大して調べてみるとその差は顕著である。一眼レフの方が明らかに像が安定しているし色再現もしかり、暗部に描写の差があらわれる。搭載されている画像処理エンジンなどの差もあるだろうがピクセル密度を上げても受光素子の面積が変わらない限り像の改善はあまり期待できないことがよくわかる。(T.Kubo、2010年1月記)

 デジタル一眼レフとベス単レンズ
Click to enlarge it.  ヤフオクでgetしたペンタックスK100d SuperにはTamron18-200が付いてきた。スナップカメラならこれ一本で事足りる。デジタル一眼レフといってもK100d Superは入門機で撮像素子はたったの610万画素。しかし比較的小型軽量、単三型電池使用には好感がもてる。フィルムカメラはずっとアサヒペンッタクスSPFをメインで使っていた。一時フラグ機のペンッタクスLXを愛用していたが、途中でスクリューマウントのSPFに逆戻り。理由は、さまざまなレンズが中古で安く買えるためでフィッシュアイから300mmまでを揃えている。が、ズームは一本もない。
 この中に長年愛用しているM42スクリューマウントのベス単レンズがあり、常々これをデジカメに付けて撮ってみたいと思っていた。
 日本の大正時代(1912〜26年)に米国イーストマン・コダック社から販売されたベスト・ポケット・コダックという蛇腹カメラに付いている焦点距離約72mm、明るさF6.8くらいの単玉レンズをシャッターアセンブリーごと取り外して一眼レフに取り付けてソフトフォーカスを楽しむことが知られている。APS-Cサイズでは35ミリカメラレンズ換算で105mmレンズの画角に相当する、ポートレート向きのレンズといえる。
 ペンタックスのKマウントカメラにはM42用変換アタプターが用意されているのでスクリューマウントレンズでもそのままK100d Superに取り付けることができる。幸いこのカメラにはボディ内の手ぶれ防止、絞り優先撮影やフォーカスエードがM42レンズにも対応していて便利である。デジイチは何でもよかったが、手持ちレンズが即使えることからペンタックスを選んだわけだ。このK100d Superはベス単レンズ専用機として活躍している。
Click to enlarge it.  もう一本はむかし旧型ライカ用に作った「タンバール・モドキ」の借用だ。コダックブローニカメラの単玉メニスカスレンズをソフトフォーカスレンズとして利用するもので愛好家の間では「ブロ単」の通称で知られている。
 この90mmF5.6ブロ単は出所不明だが明治初期のコダックブローニーカメラのものらしい。35ミリカメラレンズ換算で135mm画角になる。画角が小さく出番は少ないが非常にきれいなフレアが得られる。Kマウントへの装着はペンタックス純正のHelicoid Extention Tube とボディキャップを用いている。K100d SuperではフォーカシングをMFにしないとシャッターが降りない。

 両レンズともバチバチ撮ってピントの山とフレアの出かたの関連をじっくり調べることができ、フィルムカメラではできなかったいろいろな実験に挑戦している。「ベス単レンズを絞って撮る」というと邪道といわれるかも知れないが、シャープなデジタル専用レンズとは違ったやわらかい描写も近頃は新鮮に感じられる。デジカメの撮影範囲がさらに広がって面白ソーだ。(T.Kubo、2009年12月記)

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ベス単レンズの詳細


 ケータイ電話とカメラ機能
ケータイ200万画素の撮影画像  カメラ機能のないケータイを探すのが難しいくらい最近はカメラ付きケータイが定着してきた。今では300万画素が標準で中には1,200万画素のものもある。そもそもケータイカメラの目的はサムネイルクラスの画像をメールでやりとりすることだったのでそれほどのハイスペックは必要なかったが最近ではQRコード(二次元バーコード)の普及により高性能化の必然性が増しているとも思える。補助(外部)メモリーにSD(mini、micro)カードなどを使った機種が増えているので音楽や画像データを保持するにはより便利になってきた。このメモリーカードはPCのハードディスクと同じ規格のフォーマットで互換性がありデーターの扱いがより簡単になったことでケータイの利便性が増してきた。このメモリーの中にはDCIMというお馴染みのデジカメ専用フォルダーがありこの中に撮影画像が保存される。ケータイに本格的なデジカメが組み込まれたと云っていいだろう。(T.Kubo、2004年記)

ケータイ300万画素の撮影Tele画像
ケータイ300万画素の撮影Wide画像
 2002年頃の30万画素クラスの撮影レンズの性能はイマイチで、ケータイ画面で見るには問題なくても、VGA(640x480)サイズで撮影してPCで見ると不満が残ったのを覚えている(四隅の像の流れ、色収差など)。その後100万画素以上になるとレンズ性能もそれなりに良くなり十分鑑賞に耐えるイメージが得られるようになり最近では光学ズームのついたケータイも珍しくない。フラッシュが無いだけで同クラスのデジカメと同じくらいの性能を持っている。200万画素で1632x1224、300万画素では2048x1600picsくらいの撮影サイズが得られ、六切(8x10インチ)位のプリントなら十分なクォリティを発揮するようだ。
 ケータイ内蔵カメラがこのように実用の域入った現在、高校生時代から常時携帯したいと思っていたマミヤスーパー16、ミノルタ16、ミノックスやその後のオリンパスXAなどは全く不要なものになってきた。(T.Kubo、2006年記)

ケータイ330万画素の撮影
ケータイ330万画素の撮影
 2007年末に3G仕様が必要になりケータイを買い換えた。300万画素のカメラ付きはこれが3台目、2年経つと内部のメモリーがずいぶん大きくなっていて、このモデルはVGA(640x480)サイズのファインモードの動画が撮れるようになっていたが光学ズームが無くなった点は機能面で少し後退だ。カメラを基準に選んだわけではないので不満はない。動画は実用の域に入ったが静止画像の画質については過去2台の300万画素と比べてもそれほどの進歩は認められない。(T.Kubo、2008年記) 夜景は2009年9月撮影。

 1200万画素のケータイカメラ
ケータイ1210万画素の撮影
 「CCD1,210万画素カメラに、世界初の100枚連写機能を搭載したデジタルカメラケータイ 」というキャッチに引かれてケータイを買いかえた。
 レンズ周りに「AUTO FOCUS 28mm WIDE f=5.07mm 1:2.8」とわけのわからない刻印がある。意味不明の表記だが、35ミリカメラ換算で28ミリ画角のワイドレンズという意味でマニアに向けたメッセージだろう。銀鉛カメラ時代、ズームコンパクト機とは異なる28ミリ単体レンズ付き高級志向のカメラがサブカメラとしてもてはやされた。
 テスト撮影をする機会はまだ少ないが、明るい屋外でスナップしてみた。おまかせオートというカメラまかせの機能だったが、シーンに応じていろいろ設定を変えてくれるらしい。よく写る、ケータイカメラとしては合格である。ただ、ズームアップするとたちまち記録サイズが縮まり最後は640x480のVGAになってしまう、デジタルズームしかないのが悲しい。28mm専用機ならで仕方のないことだろう。このショットは六切でプリントアウトしてみたが、色のり、ピントともコンパクトデジカメとあまり変わらない、従来のケータイとはひとあじ違うイメージが得られる。ワイドスナップカメラとしてなら十分実用になりそうだが従来あった光学2倍くらいのズームは是非欲しい。以前のモデルにも有ったがデスプレーを表(おもて)にして畳めば超薄型デジカメになり散歩カメラとして重宝する。操作性は悪くない。ただ諸元の変更はタッチパネル式なので慣れが必要だ。撮影は「おまかせオート」が無難だが「こだわりカメラ」というマニュアル志向の設定や瞬撮なども選ぶことができる。 (2010年3月記)


ケータイ1210万画素の撮影
 28mmスナップカメラ・・・として使ってみた。
 明るい屋外では合格、大変よく写る。ただ、ピーカンの屋外ではディスプレーの反射が邪魔して像がほとんどみえないので撮影には苦労する。屋内の人物撮影にはフラッシュ撮影が可能で、ある程度実用になる。フラッシュといっても光源はLEDなので1.5メートル以内でないと露出不足になる。 (2010年6月記)

 ライカやスピグラで写真を撮るのはこの上ない楽しみでも、仕事ではデジタルカメラの多用を余儀なくされている。効率を考慮した結果にほかならない。デジタルカメラの性能の向上は目覚しくメガピクセルの登場でそこそこのプリントが得られるようになった。コマーシャルフォトの世界ではフォトレタッチに見られるように、後からの修正でシャープにもソフトにも加工することができ、写真を撮るときにあまり手間や時間をかけず、できた写真の修正で仕上げてしまうのが最近の傾向である。銀鉛写真は撮るときが勝負、これこそ写真術が生きる醍醐味だろう。手を抜こうものなら必ずしっぺ返しが来る。
 デジタルカメラが銀鉛カメラにとって代わる日はもうそこまで来ている。味気ないデジタルの日々がやってきても、私は現役を退いた銀鉛カメラ、ライカやスピグラ、を使い続けていたいと思っている。(T.Kubo、2001年記)

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