宮間利之&ニューハード
30 Aug 2003
Tribute To Count Basie
カウント・ベイシー100年祭記念プレイベント



 来年はカウントベイシー生誕100周年、没20周年にあたる。そこで「カウント・ベイシー100年祭記念プレイベント・Tribute To Count Basie」と題したニューハードライブが神田TUCで行われた。ビッグバンドジャズライブは大小ホールで行われるのが普通だが、この夜は珍しくライブハウスでの開演となった。100席に満たない会場は超満員だった。どの席からも生のサウンドが聞こえPA装置はほとんど無用のライブだった。宮間利之とニューハードは、日本では唯一の、カウント・ベーシーやデューク・エリントンなど黒人系のモダンジャズを演奏する楽団である。
 二部構成で7:00pmジャストにベーシーのCジャムブルースで始まった。ベーシー流の軽快なリズムが会場に響き渡る。司会は児山紀芳。以後次々に7曲のスタンダードメロディーがベーシー流にアレンジされ観客を魅了していった。
 30分の休憩を挟んで二部が始まった。最初はリードサックスの川村裕司が編曲したベーシースタイルの♪イパネマの娘。どちらかというとこの曲は小編成のソロ楽器による演奏が多い。ニューハードのアンサンブルによる6分半の演奏は全く新しいイパネマの娘を披露してくれた。以下同じく川村裕司編曲のザ・ムーチ、山木幸三郎作・編曲の千秋楽、ボディ&ソウル、アランフェス協奏曲、ナイトインチュニジアが演奏され観客を魅了した。アンコールは福沢智成編曲のロシアより愛を込めて。新しいサウンドはなかなか好評だった。福沢智成はニューハードの準レギュラー団員(ベーストロンボーン)であるがアレンジャーとしての実績の方が多い。

 プログラム
一 部
M  New Herd Theme
M1 C Jamblues, Swingin the Blues
M2 Rock-aby-Basie
M3 The Swingin Shephered Blues
M4 The Plunger
M5 Little Pony
M6 Oh' Dear 山木幸三郎 作・編曲
M7 1975 Monday June30 山木幸三郎 作・編曲
M8 One O'clock Jump

(休憩)

二 部
M9 イパネマの娘(ベーシースタイル)川村裕司 編曲 (本日初演)
M10 ザ・ムーチ 川村裕司 編曲
M11 千秋楽 山木幸三郎 作・編曲
M12 ボディ&ソウル
M13 アランフェス協奏曲
M14 ナイトインチュニジア

 予定時間を少しオーバーしたがアンコールは福沢智成 編曲の007♪ロシアより愛をこめてで締めくくられた。

 作・編曲者のプロフィール

 山木幸三郎(やまきこうざぶろう)1956年入団。在籍47年。 作編曲家。ギタリスト。1931年、東京生まれ。ニューハードのギタリストとして活躍するかたわら、作・編曲にも精力的にとりくみ多くの作品を書いてきた。数多くのレコーディングの中には、各種の賞を獲得したものも多く、 日本のビッグバンドを国際水準にまで引き上げた。特にニューハードには新感覚の作、編曲で宮間利之のパワフルなニューハードサウンドを盛り上げ、日本のみならず本場アメリカにも多くの「山木ファン」を持っている。。現在最も信頼されているコンポーザーである。
 川村裕司(かわむらゆうじ)1982年入団。在籍21年。T.Sax, Sop.Sax,Fl。1954年5月帯広市生まれ。函館ラサール学園卒業後上京、恵比寿ヤマハ、ネム音楽院にて山口真文、渡辺貞夫に師事。ピットイン等ライブハウスで活動後、1980年渡米。帰国後ニューハードに入団。東欧ツアー、Jazz エイドなどコンサート、TBS「ザ・ベストテン」等にレギュラー出演。2001年N.Y. JVC J azz Festivalに出演。ソリスト及びアレンジャーとして活躍中。東京新大久保ミュージックスクール「ダ・カーポ」講師。

 メンバー

 リーダー宮間利之(みやまとしゆき)
 1921年千葉市生まれ。戦後すぐ解禁になったジャズ界に入り、「ジャイブエーセス」を結成、1958年子羊の群れ「ニューハード」と改称し、TV・レコード界にデビュー。たちまちトップ・ビッグバンドの地位を固める
 以来日本でもユニークな、正統派モダンジャズを中心に意欲的な創造活動を展開。モンタレー・ジャズ祭に日本から初出演、最高の栄誉賞を受け、世界の「宮間利之とニューハード」の名声を得る。最近では平成12年度芸術祭優秀賞を受けるなど数々の輝かしい栄誉を獲得。現在も精力的な演奏活動、新しい作品作りなど第一線で活躍中。
Tp 牧原正洋・竹田恒夫・菊池宏・伊勢秀一郎
Tb 梅木亨・片岡輝彦・三塚智貴・岡田澄雄
Sax 今尾敏道(as) 川村裕司(ts) 海付豊(as)
鈴木圭(ts) 大野憲一郎(bs)
Drs 坂田稔 P 松本全芸  B 増根哲也
Gt 山木幸三郎


 演奏曲の由来と背景
 Oh! Dear
 1973年モンタレー・ジャズフェスティバルのローズランド・ボールルームで山木幸三郎は、カウント・ベイシー楽団のギタリスト、フレディ・グリーンと逢った。「私はニューハードのギタリスト山木です」と自己紹介に及んだとき、フレディ・グリーンが握手しながら最初に発した言葉が "Oh! Dear" であった。帰国後、この時の強烈な印象を曲にしたのが「Oh! Dear」である。

 1975 Monday June 30
 1973年モンタレー・ジャズフェスティバルでニューハードがカウント・ベイシーと共演したローズランド・ボールルームの一日の印象を山木幸三郎が書き下ろしたもの。

 千秋楽
 昔の相撲には横綱が4人いました。音で作り上げた4人の横綱のイメージ(山木談)。1970年に作曲、レコーディングされ、芸術祭受賞曲を獲得した。2003年4月26日定期演奏会Live Take14(労音R's Art Court)でコンサート初演。


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