モンタレー・フィールドに何が起こったか!
 日本のニューハードが金曜日の夜、モンタレーに出演した。ここにジャズ史上初めて外国のビッグバンドが米国の主要ジャズ祭でその主役を務めたわけである。今まで日本のバンドを単に、物マネがうまいとしか書かなかった評論家たちは当夜のニューハードによって、それが誤りであることが分かったであろう。オープニングは前田憲男の編曲によるバッブ曲<ドナ・リー>。ここでは、競演のガレスピーと岸義和の力強いトランペット・ソロがきかれた。続いては山木幸三郎と佐藤允彦の作編曲によるオリジナル作品。このバンドでギターを弾く山木は、2本のクラリネットと2本のフルートを使用して、人の心をとらえる印象的な作品を提供した。翻訳されたタイトルによれば、「長袖の着物姿ですすり泣く日本女性」である(注:”振袖は泣く”)。これは伝統に根ざしたモダンな作品である。この曲に一役買っているのは、ハーマン・ハードのトロンーボン奏者ビル・ハリスによく似たサウンドの片岡輝彦とフルートの鈴木孝二・森守であろう。(中略)前田のアレンジによるミンガス作品、<直立猿人>でステージは締めくくられた。聴衆はまるで釘付けされたように椅子に座ったままだったが、続いて一斉に立ち上がりスタンディング・オペレーションに湧いた。ともかく、ブリリアントなサックス・ソロと技術的にも申し分のない四方田勇夫のドラムスは注目に価する出来だった。(Lonard Feather:Mon Sept 23, 1974 Los Angels Times) 編者注:この時の聴衆は8,000人。

モンタレーの宮間利之とニューハード


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