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迫力ある家中勉のチューバ ピアノもベースもないユニークな構成のザ・ジョイフル・ブラス。8月以来2度目のサクランボ・ライブである。150曲を越すレパートリーを持ち、モダン、スイング、デキシー、マンボやラテン風にアレンジして演奏する。今夜もチューバの家中勉の演奏を目当てにきた人も多く、聴衆の中には警視庁音楽隊や立川ブラスバンドのメンバーを含めてチューバ奏者が5人もいたようだ。 重低音のリズムセクションのないこのバンドは太い管楽器のチューバに最も負担がかかる。どの曲も初めから終いまで休む暇が無いのがチューバである。ジョイフルはいつも3部構成、途中に2回の休憩が入る。チューバ奏者の負担を軽くするための手段と推察する。リーダートロンボーンの苅込博之の無駄なトークもチューバの家中勉を気遣っての時間稼ぎだろう。
人気の牧原正洋(Tp)がこの夜は少し遅れてやってきた。一部の大半は鈴木正晃が代役を立派に努めた。スタンダード曲が多いのがこのバンドの特徴だが、「ルパンIII世のテーマ」など新しくレパートリーに加わった演奏も披露された。3日前に大野雄二トリオがやってきて「ルパン」はまだ耳新しく、余韻の残る中での演奏だったが楽器の構成が違うので、これはこれで新鮮なトーンだ。ジャズはこれでいいのだ、と実感した。メンバーは家中勉(Tuba)、荒張正之進(Dr)、橋本佳明(Tb)、苅込博之(Tb)、菊地成造(Tp)、牧原正洋(Tp)。今夜は、いつもバックで静かに笑いかけているシナトラの写真がない。1年間ご苦労さん、しばらく休んでもらうためにサクランボのママ(岡田さんの奥さん)が1年かかって編み上げた刺繍のシートがかけられていた。暮れも押し迫った28日でも満席なのは、昔と違って正月の過ごし方が変わってきたせいだろう。師も走るという慌(あわただ)しさは昔ほど感じられない。 4月に始めたこのライブ日記も19回を数えるに至った。来年もジャズがそこにある限り続けようと思う。では、皆さん、いいお歳を! 28 Dec 2002 T.Kubo |
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