Invitation to the Jazz Live
Report 22
辛島文雄トリオ Live


熱演中の辛島文雄ピアノトリオ


 「辛島文雄ピアノトリオ」
 明日25日土曜日に「ビッグバンドフェスティバル」が日比谷公会堂で行われる。ニューハードがこれに出演するため、今週のライブは今日24日金曜日の変則開催になった。22日のジャズデイから中1日の強行軍である。にもかかわらず客席は満員、世の中のジャズファンの多さにホッとする想いだ。
 ピアノのサウンドはアーチストによってこうも違うものか。前田憲男のウイスリー、大野雄二ピアノトリオと味や雰囲気の全く違う辛島文雄の激しいピアノタッチは健在だった。ドラムスの力武誠、ベースの増原巌もどんどんついて行く、時には追い越す、そんな2時間半の熱演ライブだった。いつもそうだが辛島文雄のトークは短い。ミュージシャンの紹介と曲名の披露以外は弾きっぱなしといってもいい。もの凄い迫力のピアノサウンドに引き込まれ、魔法のような指先のタッチを追っていると、あっという間に今夜のライブは終わってしまった。ジャズライブの醍醐味はサクランボならではの雰囲気の中で今夜も生きていた。

 突然、マスターのジョージ・岡田がトロンボーンを片手に現れHappy Birthdayの協奏が始まった。サクランボライブではよくあるハプニングだが辛島さんがやることは滅多にないと聞く。いささか不意をつかれた形だが、想えば今日24日は私T.Kuboの誕生日だ。32才になる。面映い反面、出演ミュージシャンやサクランボのスタッフの暖かい祝福には頭の下がる思いだ。Thanks all。24 Jan 2003 T.Kubo

 辛島文雄
 1948年生、大分県出身、ジャズピアニスト。1974年にジョージ大塚グループで本格的なジャズ活動を開始。1978年にジャズドラムの巨匠エルヴィン・ジョーンズとの競演アルバム「ムーンフラワー」で才能を発揮し、エルヴィン・ジョーンズのジャズマシーンのレギュラーピアニストとして1980〜85年までの6年間国際舞台で活躍した。1994年にはトニー・ウイリアムスと競演の「フミオ・カラシマ in San Francisco」を発表。その後の海外各地の公演で活躍している。リリース・アルバムは20枚を超える。最近では2002年に新作「エリージャン・エアー」をリリースしたばかり。

辛島文雄ピアノトリオ
辛島文雄力武 誠増原 巌