Report 35 |

恒例のバラフェスタ・コンサート、この金曜日に続く第二弾。2週連続してウイークエンドに開催されるコンサートの第二ラウンド。春・秋の薔薇の時期にライトアップして夜も楽しんでもらおうという企画で毎回行われるジャズやクラシックのコンサートは人気があり観客も多い。コンサートのためだけに夕刻に入園するお客も少なくない。6時半開演と同時に霧雨が降り出した。パンチのあるデキシーのリズムは誰でも体が自然に動き出す。雨も遠慮したのかいつの間にか止んでいた。 ふと気がついて周りを見まわすと大勢のお客さんが集まっている。椅子に座れない観客も多い。休日の入園者はウイークデイに比べればはるかに多い。ライトアップされた薔薇を鑑賞していた入園者もデキシーのリズムにひかれてどんどん集まってくる。この時期としては、気温は低かったが一昨日程ではなく、軽快なデキシーサウンドは薔薇園全体に広がっていた。第一部はデキシーの定番「That's a plenty」ではじまった。バンマス高橋朋史(トロンボーン)があいにくの欠席で、今夜は中雅志(トロンボーン)がMCを務めた。見た顔だな、と思ったら「スライド・アライアンス」のメンバーで、やはり彼もここでは馴染みのプレーヤーなのだ。このバンドのチューバ奏者、中隆志の弟である。そう言えば、有名な「薗田憲一とデキシーキングス」もチューバは薗田憲一のお兄さん薗田祐司が吹いている。 一昨日同様、6時半、8時と2部構成、30分づつ2回のステージだ。野外演奏ではデキシーランドジャズが映える。手拍子の止まない曲はないくらいで、観客は大いに楽しんでいる様子だった。今夜の曲目は「ロイヤル・ガーデン・ブルース」「ラブ」「パブリック讃歌」「ロック・アラウンド・ザ・クロック」「レッド・ホット・リバー・バレー」「ジッパディードゥーダー」「蛍の光」など。このバンドでひとつ言えることは、本格的なデキシー思考を踏んでおり、今夜はバンジョーはもちろんのこと、コルネット(トランペットの代わり)、ソプラノサックス(アルトサックスが多い)を使った珍しいサウンドが聞かれた。低音はチューバの担当だが場合によってはエレキベース、時にはウッドベースまでもが登場するそうだ。 アーリータイム・ジャズバンド
レギュラーメンバー:高橋朋史(tb)、高橋岳史(tp)、熊本泰弘(cl)、中隆志(tuba)、山本順久(dr)、日野林晋(ts)、大塚洋幸(banjo)、富田勇(b)、中雅志(tb)デキシーランドジャズを中心に幅広い演奏活動をしている。時には歌やダンスの伴奏、イベントのファンファーレなどジャンルにとらわれない演奏をするのがこのバンドの特徴である。デキシーバンドらしくユニフォームが揃っている。若手中心のメンバーに加えて、バンジョーを弾くために生まれてきたような老練の紳士、大塚洋幸の存在が光る。デキシーにバンジョーとボーカルはつき物で、両方をこなすミュージシャンだ。6月7日にサクランボでこのアーリータイム・ジャズバンドのライブがある。18 May 2003 T.Kubo |