Invitation to the Jazz Live
Report 23

熱演の向井滋春、今夜も観客を魅了していた
 観梅の季節になった。昼間の日差しは春めいてきたものゝ夜はまだ寒い。今夜のライブも熱気ムンムン、定刻の7:30に始まった。出演は向井滋春(tb)、今泉正明(p)、山下弘治(b)と安藤正則(dr)。


ノッてる山下弘治(b)
 向井滋春のトロンボーンでライブがスタートするや「いぇーぃ」、久しぶりにサクランボ・ライブではお馴染みのIさんの懐かしい掛け声が飛ぶ。これに刺激されたのか、この後のミュージシャン達のノリが凄い。観客もまた、ノリにのって1部の演奏5曲はあっという間に過ぎ去ってしまった。
 向井のトロンボーンに山下のベース、今泉のピアノがぐんぐん押してくる、「ヤッマ・シ・タ」のかけ声も何度となく飛び、いつも静かな長身が大きくスイングする。スライド・アライアンスで馴染みの安藤のドラムスも負けずに熱演している、これぞ本物のジャズライブだ。「今夜はノッてますねー」、「観客がいゝせいですょ」、「いや演奏も素晴らしい」、「じゃぁ相乗効果でしょう」とは向井氏とのやりとり。

 第2部のスタートにマスターのジョージ・岡田がバストロンボーンをもって現れた。ハテ?、直立してハッーピーバースデイに聞き入っているのはIさんだった。そうだ今日は彼のバースデイだったのだ。久しぶりのライブに感激されたのだろう、この間だけは「いぇーぃ」の声はなかった。もっと頻繁にサクランボ・ライブに来て欲しい。

 この夜も2部の途中からフルートの新星、森田宮子が加わった。ここも2度目の出演とあってフルートの音色は冴えている。それでも譜面を間違えたときなど師匠向井のやさしい目がそれを諭(さと)す、気づかない観衆もいる。師弟のデュオは息も合っていてなかなか楽しいものだ。フルートに大きなボーカルマイクは撮影者泣かせだが今夜の彼女は振りも大きく何枚かいいカットがあった。

 今泉正明のピアノ、山下弘治のベースと安藤正則のドラムスの絶妙なバランスが今夜の素晴らしいステージを盛り上げたことは言うまでもない。こんな豪華メンバーがここには来るんだ。それにしても、向井滋春のトロンボーンは何時聞いてもジーンと来るものがある、何かトクした気分だ。15 Feb 2003 T.Kubo

安藤正則(dr) 今泉正明(p) 森田宮子(fl)