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夕方から小雨が降り始めた、今日も寒い一日だった。 大野雄二ピアノトリオのライブも4回目のサクランボである。いつもの通り何のリハーサルもなく第一部が始まった。何曲かのスタンダードナンバーに続いて、フジコちゃんがオートバイで出てくる「愛のテーマ」が始まると第一部はこの辺でクライマックスに達する。いつものパターンだが、少しも飽きさせない不思議なムードが漂って観客がのせられていく。 大野雄二ピアノトリオのメンバーが変わった。ベースはお馴染みの山下弘治に代って今年から俵山昌之が加わった。したがって俵山昌之はサクランボでは初めてのお目見えということになる。彼のベースは、何年もずーっとこのトリオにいるような絶妙なハーモニー感覚とバランスを持っている。息の合った演奏で、サクランボでの俵山昌之ファンを確実に作ったようだ。 例によって大野雄二のサービス精神は今夜も衰えるところを知らない。第一部は予定を30分もオーバーしてようやく終わった。その分休憩時間が短かくなりミュージシャンにはきつかったことだろう。第二部の〆(しめ)は「ルパンIII世のテーマ」、この夜もアドリブに次ぐアドリブで演奏時間は20分にも及んだ。夜も深けてきたのでアンコールは無理かと思ったが、観客は承知しない。アンコールの拍手が続く中、大野雄二のピアノソロが流れ始めた。いつもは「小さな旅」で締めくくられるアンコールも今夜はルパンIII世の中の「カリオストロの城のテーマ」に変わっていた。一変して場内は水を打ったような静けさになる、みんな目を閉じてうっとりしている、いつもと変わらない光景だ。ジャズライブとは思えない静けさが支配する場内に一変してしまう。今夜も放心したかのような観客の顔、顔でいっぱいであった。 次回の「大野雄二トリオ」のサクランボライブは2003年4月26日(土)、予約をして帰る観客も相変わらず少なくない。若い娘さんから熟年層まで幅広い世代に、ルパン人気は留まるところを知らないようだ。22 Feb 2003 T.Kubo |
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| 俵山昌之 | 大野雄二 | 村田憲一郎 |