Invitation to the Jazz Live
Report 7
大友義雄 & Mike Delferro、高橋ゲタ夫、渡辺'サバオ'毅 Live


今夜も超満員、熱演中の大友義雄とMike Delferro
 「大友義雄ライブ」
 日本ジャズ界を引っ張り続けている、世界を股にかけ大活躍中の大友義雄がサクランボにやってきた。
 ピアノのMike Delferroがオペラ、カンツォーネ、イタリア民謡のアレンジでライブは始まった。普段のジャズライブでは譜面は滅多に使わないが今夜はノーリハーサルということもあって各ミュージシャンの前に譜面台があるのも珍しい。この譜面が見づらいらしく大友義雄はめがねを何度も拭いていた。例外はあるものの、一般にクラシック、歌謡曲、ジャズ、フォーク、ロックなどの音楽は16小節を単位としている。唯一、ブルースだけが12小節の筈だ。ジャズミュージシャンは16小節と12小節が体にしみ込んでおり、小節数を数えるということはまずないといえる。ところが今回のアレンジのような14小節とか15小節になると、楽譜はともかく、インプロビゼーションが非常にやりにくくなるそうだ。頭の中で数えなければならないからである。他人のインプロビゼーション中は楽譜から目を離さず、しっかり数えておかないと出のタイミングをまちがうおそれがあり、こんなことが演奏を硬くしてしまった原因かも知れない。奇数小節(15小節とか7小節)にアレンジされた曲は各ミュージシャンを困惑させていたようだ。
 演奏された曲目はすべてポピュラーなもので、イタリア語で曲名を聞いてもさっばりわからないがメロディーが出てくると誰もが「ああ、あれか」という安堵の表情になり、オーディエンスも演奏には十分満足したようだ。
 やはり、大友義雄のアルトサックスはどの曲も胸にビビッとくるものがある。今度はこの環境でスローなバラードをじっくり聞いてみたいものだ。アンコールだけは譜面なしのマンボリズムで、初めて息のあったチューンに聞こえたのは私だけだろうか。本日のミュージシャンは大友義雄(a-sax)、Mike Delferro(p)、高橋ゲタ夫(b)、渡辺'サバオ'毅(dr)。

 今週は「東京 JAZZ 2002」週間である。サクランボもこれに合わせて Three Days Liveを企画、この日はその初日である。この日は木曜日でも立ち見が出るほどの超満員で、正直これには驚いた。サクランボはハデなコマーシャルをしているわけではない。ジャズファンの底辺層の厚さというものだろう。それにしても、いつもより女性ファンが多いのはミュージシャンのせいなのか。
 ライブの後、大友義雄さんに話を聞く機会があった。「この店は木造造りの天井と床、壁は一部レンガ造りのせいか開演前の音合わせのときに、ものすごくいい音の響きがして吹いていて気持ちが良かった」と話してくれた。「超満員になると音の響きは少し変わるようだ」 とも。Aug 22 2002, T.Kubo

出演者
Mike Delferro大友義雄高橋ゲタ夫渡辺’サバオ’毅