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ジャズデイのこの日は寒かった。それでも、ウイークデイにもかかわらず超満員。ジャズデイの約束「世界は日の出を待っている」でライブはスタートした。予約なしに来た人には気の毒だったが中には入りきれない人が何人もいた。楽屋(通称 檻=おり)は当然観客に開放されミュージシャンは休憩の居場所すらなかった。店内は立ち見客であふれ、ドアの外でも数人が覗くように聞いていた。スライド・アライアンスの人気は大したものだ。 もうサクランボだけでも6回目の出演である。慣れたファンの多い反面初めての観客も相当数いたようだ。ホームページを見てわざわざ遠方から来たご婦人達も、やみつきになりそうだと話していた。いつものことながらヤングから熟年まで観客の年齢層の厚さには驚かされる。トロンボーンは何本あっても不思議に調和する魅力的な楽器で、スライド・アライアンスは5本のトロンボーンにピアノ、ベースとドラムを加えたユニークなジャズバンドである。ビッグバンドを彷彿させるこの珍しい演奏もついに市民権を得たというものだろう。特にこの夜の5本は見事に調和が取れて観客を唸らせていた。レベルの高いさくらんぼの観客の前でこれ程までのサウンドを披露するには相当の緊張もあったと思う。メンバーの多くはそれぞれ自分のバンドを持っていると聞く。そんな中でのこのメンバーの練習は大変だろう、日ごろの練習の成果が大いに発揮された演奏だった。この日はトロンボーン全員が例の赤シャツを着ていた。どうもこれがユニフォームになっているようだ。 トークが多いのもこのバンドの特徴でこれも観客へのサービスの一つだ。事前にプログラムを用意しているのも好ましく、どんな曲がどの辺で出てくるのか、初めての観客にもわかりやすいことだろう。曲目の説明やそれにまつわるエピソードの紹介なども好感がもてる。アンコールはアカペラでペチカ、会場では演奏に合わせたコーラスも聞こえた。出演ミュージシャン:福澤知成、中雅志、三塚知貴、溝田聡、藤井祐樹 以上tb と板垣光弘(p)、鈴木克人(b)、安藤正則(dr) この日のジャズデイのためにバンマスの福澤智成が特別にアレンジした、マスターのジョージ・岡田をフィーチャーした珍しい演奏が披露された。リチャード・ロジャースのマイロマンスをジョージ・岡田が、チャップリンのスマイルをアライアンスが同時に演奏するという特別の企画だ。ジャズライブならではの組み合わせで聴衆を魅了したことは言うまでもない。 Jan 22 2003 T.Kubo |
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